代々木クラフトフェア

手づくり市・クラフトフェアを中心に様々なマーケットの様子をご紹介するコーナーです。
第一回目は毎年秋に開催されている「代々木クラフトフェア」。
昨年の様子をご紹介します。



『代々木クラフトフェア』の特徴といえば、やはり「アースガーデン秋」のイベントの一環として開催されている点。
それでは、「アースガーデン」とはいったいどんなイベントなのでしょうか。
『代々木クラフトフェア』はもちろん、「アースガーデン」そのものの魅力をリポートするべく取材にうかがいました。

アースガーデンとは?


オーガニック&エコロジカルなライフスタイルが、より身近なものになるように。
自然と人との共生の意識が、より毎日の暮らしに根付くように。
をコンセプトに幅広い人々と様々な出店が集まるエコフェスティバル。
年に数回、季節ごとに少しずつ形態を変えて開催されています。


まずは代々木クラフトフェアのブースのご紹介。
木工、ガラス、布、ニット等様々なジャンルのクラフトが並んでいます。
出展されている皆さんは、編集部がお話をうかがった方だけでも、滋賀県、愛知県、山梨県など・・・全国から沢山のつくり手の皆さんが集結していました。


編集部が購入したのは滋賀から出店の「たまもの」さんの指輪。
シンプルさと色に惹かれました。


エコロジーやオーガニックをテーマにした雑貨やアジアン雑貨が並ぶエリア。
ワークショップの開催も。


フェアトレードのお店が並ぶエリアの近くでは、興味深いトークセッションが開催されていました。


新聞紙をやぶいて散りばめた子どものための手づくり遊び場やお母さんにはうれしい授乳室もありました。


大小様々なライブが各所で開催されていましたが、太陽光発電ステージもあり、ソーラーパネルが光っていました。


ディッシュ・リユース・システムに感動!



アースガーデンのイベントでは美味しい料理も楽しみのひとつですが、更にうれしいのが、使い捨て容器を使用してゴミを増やす心配が無いこと。アースガーデンでは、A SEED JAPANの協力で使い捨て容器を使わないディッシュ・リユース・システムを行っていました。


まず食事の前に100円でお皿を借ります。
※お皿は自分の食べたいメニューに合ったものを借りられます。また、100円はお皿を返却する際に戻ってきます。


みんなお皿を片手に食べたいメニューのあるお店の前に並んでいます。



食べ残しはゴミ箱、スープ類はバケツに入れ、お皿はキリフキで水をかけ、古布やへらで汚れを拭き取ってから返却します。



取材後記


アースガーデンさんのイベントの取材は初めてでしたが、アースガーデン主催の南兵衛さんと田川登美子さんには2007年にインタビューさせて頂いたことがあります。
今回の取材では、まさに2007年のインタビュー時にうかがった事の進行形と進化形を見せて頂いたという感じでした。
たとえば「ディッシュ・リユース・システム」は2007年のインタビュー当時で、すでに10万人規模のイベントで1日1万食を賄っているというお話をされてましたし、その原点はお茶の水の湯島聖堂のイベントでスプーンを洗ったことだったというお話も。

アースガーデンさんは、様々なイベントを開催されていますが、そのすごさは、ブレと妥協がないこと。
環境保護の大切さを謳ったイベントでも、気が付けばそのイベントのごみ箱はゴミで溢れているなんてことは少なくないわけですが、そのあたりをきちんと説明しながら実行されているのがすごい!と、いつも感動しております。

そして、その感動のイベントを支えているのが、沢山のボランティアの皆さんです。
テントの設営から後片付け、「ディッシュ・リユース・システム」や子どもの遊び場など、各所で多数のボランティアの皆さんが活躍されていることを忘れずに紹介しておきたいと思います。

あるつくり手の出展者さんが、環境に配慮しているイベントには、安心して参加できる、参加していることを誇りに思える・・・とお話し下さったのが印象的でした。

最後になりましたが、クラフトフェアのお客様の層ですが、原宿の駅から近いこともあって若い人が多いようですが、イベント的には、「今年代々木公園で開催されたイベントの中で一番良かった!」と、誰かがツイッターでつぶやいていたように、とにかくファンが多いイベントでもあり、若い層を中心に幅広い来場があります。
クラフトフェアではアクセサリー類が人気の様子でしたが、家具などの比較的大きな木工作品を周辺にお住まいの方が購入されている姿がありました。
リポートの中でライブについてあまりふれておりませんが、ライブもかなり濃い内容。
クラフトフェアにライブ、そしてトークセッション・・・。
そして食事もかなり楽しめます。

今年の開催は10月22日23日が予定されています。出展の募集が開始されましたら、イベントページでもご案内させて頂きます。

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