工房からの風 craft in action


工房からの風は、千葉県市川市のニッケコルトンプラザで年に1回10月に開催されている野外展覧会。
2010年は10月16日と17日の開催でした。
編集部が伺ったのは16日。天候にも恵まれ眩しいくらいの光の中で、沢山の素敵な作品に出会いました。


屋外広場と鎮守の杜という丁寧に守られながら作られている庭園の中に、選ばれた50名の作家による陶磁、染・織・布、木工、ガラス、金属など様々な素材の工芸作品が並び、その質の高さに驚くと共に、年に1度のこのイベントを毎年楽しみに来場されているお客さんの幅の広さと、積極的に作家さんとの会話を楽しむ姿に感銘を受けました。


ニッケ鎮守の杜とは・・・
ニッケコルトンプラザの前身は、日本毛織中山工場だったそうです。昭和初期、その一角に神宮社が建立され、ショッピングセンターとなった現在も当時から茂る樹木と共にひっそりと佇んでいます。現在は「ニッケ鎮守の杜プロジェクト」が設けられ、残された自然環境を生かし、手仕事に恵みを与えてくれる植物を育む庭づくりが行われています。「工房からの風」は、この庭園を中心とした年に一度の大きな文化催事です。

出展されていた方のご紹介


作品タイトルは「わすれものさがし」この作品に出会った瞬間に心を奪われてしまいました。新潟県佐渡市の戸田かおりさんの作品です。




日用品を金属でミニチュア化しアクセサリーにした「ミニチュアシリーズ」。ハサミや泡だて器などが楽しいmomoさんの作品です。



キャンドルでは唯一の出展でした。家の形をしたキャンドル。
ディスプレイも素敵な、仙台から出展のivory timeさんの作品です。


取材後記
千葉県在住のため、ニッケコルトンプラザには映画や食事にでかけることがありますが、「鎮守の杜」に足を踏み入れたのは今回が初めてでした。
自然豊かな、とても素敵な空間ときれいにディスプレイされた作品がマッチして、屋外の美術館に来たような気持ちになりました。大規模なアートイベントの開催が多い中、50人(工房)は小規模というイメージで伺いましたが、そのイメージは的外れでした。
作家さんの充実した展示内容とその空間のまさに“風"に心が満たされました。


この記事は、手づくり市ガイドを運営する(有)プレマガジン発行の市々フリーマーケットガイドの手づくり市特集(2011年3月号)より転載しました。

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